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太陽光発電と農業を両立するソーラーシェアリングとは?

ソーラーシェアリングとは

ソーラーシェアリングとは、「太陽光を発電と農業で共有」するシステムのことです。

従来の太陽光発電のようにパネルを一面に敷き詰めるのではなく、農地の上部に隙間を空けて設置することで、電気と農作物を同時に得ることができます。

ソーラーシェアリングのメリット

ソーラーシェアリングのメリットには、耕作放棄地の有効活用が挙げられます。荒れている休耕地を再生することで、地域活性化や雇用創出につながることが期待されています。

また、農業経営の改善・安定化もメリットです。農作物の販売収入に加え、未収穫期でも売電により収益を確保することができ、電力の自家利用による電気代節減も可能です。

そのほか、従来の太陽光発電では山林を切り開いて太陽光パネルを敷くことも行われてきましたが、災害や生態系に影響がありうること、景観を損なうことなどへの指摘もあり、環境への負荷が少ないソーラーシェアリングへの注目が高まっています。

ソーラーシェアリングの普及状況

ソーラーシェアリングは「営農型太陽光発電」として国も取り組みを推進しており、2020年度までに3000件以上が動き始めています。

太陽光パネルが一部の日光を遮ることになるため、日光が少なくても育ちやすいお茶や稲、さつまいも、トマト、キャベツ、レタス、ぶどう、ももなどの農作物が適しているとされており、全国各地で地域に合った野菜や果樹、観葉植物、米や麦などさまざまな農作物が生産されています。

農林水産省のHPには事例も紹介されていますので、チェックしてみてください。

また、カナダグースジャパンやパタゴニアなど企業によるソーラーシェアリングへの取り組みも進んでおり、ビジネスチャンスとしても要注目となっています。

Sus&Us編集部

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