SDGs事例CASE

世界の食の不均衡を同時に解消

特定非営利活動法人TABLE FOR TWO International

世界の約80億人のうち、約8億人が飢餓や栄養失調の問題で苦しむ一方で、20億人近くが肥満など食に起因する生活習慣病を抱えています。TABLE FOR TWOは、世界規模で起きている食の不均衡を解消することをミッションに活動している日本発のNPO法人です。

(2021/3/16掲載、2023/7/31更新)

私の一食があの子の一食に

“TABLE FOR TWO”を直訳すると「二人のための食卓」。先進国の私達と開発途上国の子どもたちが食事を分かち合うというコンセプトの下、社員食堂や店舗でTFTヘルシーメニューを購入すると、代金の内20円が寄付となり、開発途上国の子どもに給食1食分をプレゼントすることができる活動です。約700企業・団体にご参加いただき、これまで9,500万食以上を東アフリカと東南アジアの5カ国(ケニア、タンザニア、ルワンダ、ウガンダ、フィリピン)を中心に届けてきました。

1日1食の給食が、学校に通うきっかけに

学校給食が始まると、子どもたちの栄養改善と同時に、就学率・出席率・学業成績が飛躍的に向上します。家の手伝いや、空腹で授業に集中できないなどの理由による中退は、東アフリカの農村地域ではごく一般的です。給食をきっかけに多くの生徒が学校に戻ってくるため、就学率は50-60%程度から100%近くに上昇するケースがほとんどです。継続して教育を受けられるようになった結果、小学校卒業試験の合格率が上がり、中等教育へ進学する子どもたちの数が少しずつ増え始めています。支援先の一つ、ルワンダのバンダ村では、村で初めて大学に進学した生徒が現れました。

NPOと企業の協働「おにぎりアクション」

毎年10月16日「世界食料デー」を記念し、TABLE FOR TWOが主催となり、企業や自治体と共に「おにぎりアクション」を実施しています。「おにぎり」の写真をSNSまたは特設サイトに投稿すると、 1枚の写真投稿につき給食5食分(100円)を協賛企業が寄付し、 開発途上国の子どもたちに給食をプレゼントできる取組です。2015年に開始してから2022年までの8年間の開催で、累計150万枚の写真が集まり、大きなムーブメントとなっています。
取組内容や年々強化されている協賛企業とのパートナーシップが評価され、2019年には「ジャパンSDGsアワード外務大臣賞」を受賞しました。

特定非営利活動法人TABLE FOR TWOの報告書を読む(CSR図書館.com)
https://csr-toshokan.net/index.php?page=csr_view.pdf_viewer&csr_id=7140&

特定非営利活動法人TABLE FOR TWO International

URL:https://jp.tablefor2.org/

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