SDGsで熱中症対策!?SDGsな夏の対策まとめ
太陽がじりじりと照りつける季節、夏がやってきました。
朝から晩まで続く蒸し暑さに、涼しさを求めてクーラーを使用したり、冷たい飲み物を飲んだり、アイスを食べたりとそれぞれの「暑さ対策」をしていると思います。
夏の暑さは温暖化の影響もあり年々過酷なものになりつつありますが、そんな中でもSDGsの活動を兼ねた「地球にやさしい」熱中症対策や、SDGsと夏の暑さ対策の関連性についても知っておきましょう。
夏の暑さ対策にもSDGsが関連する!?
この夏の暑さの対策を考えることは、実はSDGsにも深く関係しています。
SDGsのゴールの一つには、「気候変動に具体的な対策を」、というものがあります。
このゴールは主に気候変動による天災(主に台風など)への対策を立て、気候変動の影響に備えるなどの啓発をミッションとしています。
一見、夏の暑さは関係ない…と思うかもしれませんが、気象庁によれば、日最高気温35℃以上の猛暑日や日最低気温25℃以上の熱帯夜の年間日数は、全国で増加しています。「熱中症になるほどの暑さ」もまさに「気候変動の影響」なのです。
参考:https://www.netsuzero.jp/sdgs
気象庁が推進するプロジェクト「熱中症ゼロへ」では、夏に「気温傾向と熱中症傾向」情報を発信したり、水分摂取や休憩の目安を伝える「熱中症セルフチェック」を公開し、暑さ対策を呼びかけています。
気温傾向と熱中症傾向:https://www.netsuzero.jp/weather
熱中症セルフチェック:https://www.netsuzero.jp/selfcheck
また、熱中症対策への呼びかけは、医療環境の逼迫を軽減することにもつながります。
総務省の統計によると、昨年(2023年)の5〜9月の熱中症による救急搬送者は91,467人にのぼり、今年は8/13時点で約68,000人程と、多くの人が熱中症による症状で救急搬送されています。
参考:総務省消防庁 熱中症情報
もちろん、熱中症も決して軽視できない症状が重い病気の一つですが、対策をすることでより重篤な症状の患者の救急搬送先を増やし、多くの人の福祉を実現させることにつながります。
より多くの命を救うためにも、一人一人が熱中症への対策を欠かさないことが肝要です。
地球にやさしい暑さ対策とは?
では、地球にやさしい暑さ(熱中症)対策はどんなものがあるでしょう。
一般的なものであれば、「節電しながらクーラーを効率よく使う」「水分をしっかり摂る」などが思いつきますが、具体的な対策としては、以下のようなものがあります。
・エアコンのON/OFFをこまめにしない、温度をなるべく上げる
エアコンは、こまめに電源をつけたり消したりすると、冷やそうとするために電力をより消費してしまうため、長時間外出しないのであれば、つけたままにしておく方が消費電力を抑えることができます。
また、エアコンの温度を上げるのも消費電力の削減につながります。
・保冷剤など、繰り返し使える冷却方法を使う
エアコン以外の涼める手段を用意しておくのも大切です。
ケーキなどを買った際についてくる保冷剤や、最近熱中症対策グッズとして話題になっているネッククーラーも、繰り返し使えるPCM素材タイプのネッククーラーを使用するなど、エアコン以外の冷却グッズを活用しましょう。繰り返し使える素材のものを使えば、都度都度ゴミも発生しないため、環境にもやさしい対策になります。
・冷蔵庫を開ける回数を減らす
冷蔵庫は開けている時間が長いほど、消費電力が上がります。冷たい飲み物は水筒に入れておくなど、なるべく冷蔵庫を開けないで生活できるようにしましょう。
・外では日傘や帽子を使う
熱中症は直射日光に当たることでより症状が進みやすくなります。外に出るときはなるべく直射日光に当たらないように、日傘や帽子を使いましょう。
・外出時のゴミに気をつける
この時期、旅行などで外出する機会も多くなります。特に観光地では、ゴミのポイ捨てなどが問題視されています。ゴミは正しい捨て場に捨てる、ポイ捨てされていたらなるべく正しい捨て場に持っていくなど、街を汚さないように取り組みましょう。
・汗をかいたら塩分を摂る
これも基本の対策ですが、汗をかいたら水分だけでなく塩分もしっかり摂りましょう。身近なものでいえば各社から販売されている塩分タブレットなどがおすすめです。(ただし、摂り過ぎれば健康被害のリスクもありますので、適切な量を食べるようにしましょう。)
まとめ
今年も猛暑日が続いており、名古屋では統計開始以来最長となる20日連続の猛暑日を記録するなど、例年よりも厳しくなりつつあります。
参考:https://weathernews.jp/s/topics/202408/130195/
みなさんも夏の暑さに負けず、それでいて「地球にやさしく」この夏を乗り越えていきましょう。
Sus&Us編集部