「SNS等の情報との付き合い方」「プライバシーの重要性」など、コロナ禍からの学びを未来に活かす科学イベントを開催
新型コロナウイルスの感染が国内で初めて確認されてから5年。
あの経験は、社会のあり方や人とのつながりを見つめ直すきっかけになりました。
そしてこれからの時代、私たちは科学や情報とどう向き合っていけばいいのでしょうか。
そんな問いを、研究者・専門家・参加者とともに考えます。
この度、科学技術振興機構(JST)社会技術研究開発センター(RISTEX)が推進する「科学技術の倫理的・法制度的・社会的課題(ELSI)への包括的実践研究開発プログラム(RInCA)」の成果報告およびクロストークイベントを、12月6日(土)に東京・京橋にて開催します(一部オンライン配信有)。
第1部では科学コミュニケーターとともに、COVID-19関連課題に取り組んだPJの成果報告を、第2部では成果から見えてきた「技術や制度の課題」、「国際比較から見える日本的特徴」、「SNSやメディア、他者との関係」などのキーワードから設定したテーマについて研究者とゲストを招いて語り合います。
そして第3部では、参加者同士の対話を通して、「学びをどう次に活かすか」「次の危機にどう備えるか」を自分ごととして考える時間をご用意しています。
知識を“聞く”だけでなく、“共に考える”場として、これからの科学と社会のあり方を一緒に探ってみませんか?
参加無料・事前申込制
イベントは、民間企業関係者、政策関係者、研究者・研究機関関係者だけでなく、広く科学技術に関心を持つ一般の方の参加を歓迎します。
【日時】
12月6日(土)15:00〜18:00(開場 14:30)
【会場】
City Lab TOKYO(東京都中央区京橋3丁目1-1 東京スクエアガーデン6階)
オンライン参加あり(要申込)
【定員】
会場参加 先着60名(オンラインは上限なし)
【参加費】
無料
【詳細・お申し込み】
https://peatix.com/event/4591542
【登壇者】
京都大学・東京大学・早稲田大学・東海学園大学の研究者ほか
【第1部】 COVID-19関連課題のプロジェクト成果報告
1.児玉聡 氏 京都大学 大学院文学研究科 教授
「パンデミックのELSIアーカイブ化による感染症にレジリエントな社会構築」
2.米村滋人 氏 東京大学 大学院法学政治学研究科 教授
「携帯電話関連技術を用いた感染症対策に関する包括的検討」
3.田中幹人 氏 早稲田大学 政治経済学術院 教授
「現代メディア空間におけるELSI構築と専門知の介入」
4.林良嗣 氏 東海学園大学 卓越教授
「Social Distancingによる社会の脆弱性克服・社会的公正の回復と都市の再設計」
【第2部】 研究者と外部専門家とのクロストーク
第2部では、第1部で登壇した研究者と専門家ゲストによる、2つのトークセッションを行います。
前半は、国が市民の行動を直接制限せず、「自粛要請」により対策を進めたことが特徴的だった日本の対応を振り返り、携帯電話技術等を活用した感染症対策における個人情報保護と倫理の課題について、児玉教授・米村教授と文科省の科学技術・学術政策研究所の岡村氏による議論を通じ、今後の危機に備える日本モデルを探ります。
後半は、危機時における人の情報の受け止めと行動の選択を捉え直し、ポストパンデミック時代においてのメディア空間や都市空間に存在する他者・情報との向き合い方について、田中教授・林教授と、(一社)Future Center Alliance Japan 理事/デジタルコンテンツ協会 常務理事の加藤氏が対談します。
【第 3 部】 科学と社会をつなぐ対話
第1部・第2部で得た気づきをもとに、次の危機や未来に向けてどうするのか、参加者同士で対話しながら考える時間です。
「科学技術の倫理的・法制度的・社会的課題 (ELSI) への包括的実践研究開発プログラム」(RInCA)
新興科学技術の倫理的・法制度的・社会的課題 (Ethical, Legal and Social Implications/Issues: ELSI) への対応と責任ある研究・イノベーションの営みの普及・定着を目指し、研究・技術開発の初期段階から包括的・実践的にELSI/RRIに取り組む研究開発を推進しています。
【RInCA】 https://www.jst.go.jp/ristex/rinca/
