本物の木と融合した特別仕様! 「CO2を食べる自販機」 6/4(水)・ 6/5(木)銀座に登場!

アサヒ飲料株式会社(本社 東京、社長 米女太一、以下アサヒ飲料)は、6月5日の世界環境デーに合わせ、2025年6月4日(水)、5日(木)の2日間限定で、本物の木を想起するような特別仕様の「CO2を食べる自販機」を東急プラザ銀座 地下2階銀座駅改札前イベントスペースにて展示いたします。
「CO2を食べる自販機」は、大気中のCO2を吸収する国内初の自動販売機です。2023年6月から実証実験を開始し、2030年までに全国で5万台の設置を目標に展開しています。また、吸収したCO2をアスファルトやコンクリートなどの工業原料に活用することで、脱炭素社会の実現に貢献いたします。
本企画では、「CO2を食べる自販機」のキャッチフレーズでもある「都会の中に森をつくる」を体現するべく、本物の木材を融合した特別仕様の自動販売機を期間限定で展示いたします。
また、使用する木材は展示期間後、堆肥やバイオマス燃料へのリサイクルを予定しており、環境に配慮した取り組みとなっています。本施策を通じて、より多くの方に「CO2を食べる自販機」の取り組みを伝え、身近な自動販売機を通じて環境意識の向上や、きっかけの創出を目指します。
■自販機はどうやって“自販木”に?制作過程を収めたメイキングムービーも
本施策で展示される特別仕様の「CO2を食べる自販機」のメイキングムービーを6月4日(水)よりアサヒ飲料公式YouTubeチャンネルにて公開いたします。
メイキングムービーでは本物の木材がどのようにして自動販売機と一体化していくのか、その制作過程を余すことなく収録。本物の木を想起するようなディテールにこだわり、綿密に打ち合わせを重ねる様子や、自動販売機が次第に木と融合していく過程を収めたタイムラプス映像など、見どころ満載の内容となっております。
さらに、アサヒ飲料担当者への特別インタビューも実施。今回の施策に込めた想いについて説明しています。
■本施策の実施経緯、意識した点について
●今回の施策を実施した背景
身近な自動販売機を通じて、世界環境デーを「環境について考える日」としていただきたいという想いから、本施策を実施しました。この活動が、皆さんに「少しでも環境に良い選択をしたい」と考えるきっかけとなれば嬉しく思います。
●本施策でこだわったポイント
「CO2を食べる自販機」の「都会に森をつくる」というコンセプトをよりリアルに感じていただくため、本取り組みを実施しました。CO2を吸収することが「木」の働きと似ていることから、視覚的にもこのコンセプトを体感できる工夫を施しています。制作に使用した木材はアップサイクルし、施策全体を通して環境配慮や資源循環の視点を取り入れました。
■省エネ性能の見える化を推進
●「CO2を食べる自販機」開発の経緯
全国に約200万台あるといわれる自動販売機は、飲み物を提供することはもちろん、暗い道を明るく照らしたり、災害時は飲料商品を無償提供したりと今や社会インフラの一部になっています。一方で電力消費が課題で、各メーカーの技術開発により、20年前に比べて70%の省エネが進みました。しかし、ここ数年は横ばいで、さらなるCO2排出量の削減が求められておりました。自動販売機そのものの性能向上により、消費電力を抑えるというアプローチは限界に近づきつつあります。「飲料メーカーとして、さらなるCO2削減を進めるにはどうすればいいのか」社内で検討を進める中で浮上したのが、自動販売機にCO2吸収材を搭載した「CO2を食べる自販機」です。きっかけは「自動販売機でCO2を削減できたら面白い」という社長と社員との雑談です。CO2を極力出さないようにするのではなく、CO2を取り込むことで大気中のCO2を減らすという発想でこの自動販売機を開発しました。
●「CO2を食べる自販機」の資源循環モデルについて
自動販売機で社会課題を解決するだけでなく、更にビジネスに繋げることで持続可能な取り組みにする事を目指し、CO2吸収材を、パートナー企業が工業原料などに変える取り組みを行っています。回収したCO2吸収材を、コンクリート、アスファルト、無焼成タイルなどの原料に配合しCO2の固定化だけでなく、サンゴ保全といった環境保全への活用も進めています。
●「CO2を食べる自販機」の今後の展望
「CO2を食べる自販機」に搭載されているCO2吸収材の性能向上と併せて、省エネあるいは創エネを進め、「CO2を食べる自販機」をカーボンニュートラルにすることを目指します。またCO2吸収材を搭載した自動販売機の設置を加速させると同時に、吸収したCO2を資源として活用することにも、さらに力を入れていきたいと考えています。
■「CO2を食べる自販機」を活用したCO2資源循環について
■CO2の吸収
CO2吸収性能として1台当たりのCO2年間吸収量は稼働電力由来のCO2排出量の最大20%を見込んでおり、スギ(林齢56-60年)に置き換えると約20本分の年間吸収量に相当します。
現在は関東・関西エリアを中心に、CO2濃度が高いとされる屋内に加え屋外などさまざまな場所に2024年12月末時点で約450台設置しています。
脱炭素社会の実現に貢献する国内初の取り組みであり、大気中のCO2の吸収を可能にした自動販売機は、特許(特許第7282338号)取得済みです。
■吸収したCO2の活用
自動販売機から吸収したCO2は、取り組みに賛同する各自治体や企業と共創しながら、さまざまな工業原料として活用することを計画しています。アスファルトやコンクリートの原料に配合しCO2の固定化や海中での藻場造成などに活用することでブルーカーボン生態系※の再生を図ることなどを検討しています。
※ブルーカーボンとは「海洋生態系に蓄積される炭素」のことであり、そうした作用を有する生態
アサヒ飲料株式会社
アサヒグループでは、グループ理念“Asahi Group Philosophy”の行動指針の一つとして「事業を通じた持続可能な社会への貢献」を掲げています。サステナビリティの重点テーマの一つである「気候変動への対応」においては、GHG※排出量削減の中長期目標「アサヒカーボンゼロ」を設定し、2040年までにCO2排出量をネットゼロとすることを目指しています。
※Greenhouse Gas(温室効果ガス)