今が旬!鳥取県の「大栄西瓜」が大人気!
スマホで温度管理したスイカが甘くて美味しい!
〜 最も美味しいタイミングで消費者に届けられる理由 〜
IoTシステムの開発・設計を行うスマートロジック株式会社では、2013年から農業用モニタリングシステム「Agriware」(読み:アグリウェア)を開発・提供しております。このシステムは、現地の環境(温度、湿度、照度など)をPC・スマートフォンでいつでもどこでも確認することができます。
今回は、スマホで温度管理を徹底し、最も美味しいタイミングで消費者にスイカを届けている鳥取県・北栄町(旧大栄町)にある「河本農園」をご紹介します。
「大栄西瓜」とは?
旧大栄町で生産される「大栄西瓜」は、100年を超える歴史があり、全国でも有名なブランドスイカとして知られる。スイカの需要が増えてくる梅雨時期の6月〜7月頃に旬を迎え、糖度は12度ほど。
厳しい審査基準が設けられ、一般的に甘みが乗りにくいとされる下半球の糖度でも平均11度以上無ければ「大栄西瓜」と認められない。果実中心部と皮ぎわの糖度差が少なく、安定した品質のスイカとして全国的に評価されている。「大栄西瓜」のブランドを守るため、農家は3月1日一斉に定植することが取り決められ、栽培期間も数も限られている希少なスイカ。
「河本農園」代表 河本悟(かわもとさとる)氏 (54歳) / 就農9年目
鳥取県東伯郡北栄町(とうはくぐんほくえいちょう)、旧大栄町(たいえいちょう)にある「河本農園」では、24棟のハウス(80アール)で約7000個のスイカを栽培している。
以前は、鳥取県家畜保健衛生所の県職員だった河本氏は、実家がスイカ農家だったこともり45歳の時に退職し就農。経験が浅かったにも関わらず、農業用モニタリングシステム「Agriware」を活用し、就農1年目からスイカの栽培に成功する。
大栄西瓜生産組合協議会の指導部にも所属し、地域全体で品質の良い「大栄西瓜」を生産するために活動している。
◆「最も美味しいタイミングで出荷できる」理由
交配からの積算温度(1000度)を「Agriware」で判断できるので、最も美味しいタイミングで出荷できる。ネット購入の消費者からは「大玉で甘みが強くて美味しい」「食感が超高級かき氷のようなシャリシャリ感」など好評。毎年開催される「大栄西瓜まつり」では、関西圏を中心に県内外からの多くの来場者でにぎわう。
また、ハウス内の温度や湿度はスマホやパソコンからいつでもどこでも確認できるので、行き届いた管理が可能になり、スイカが割れるなどのロス削減に取り組んでいる。
スマホが欠かせない!温度管理の方法
甘いスイカを栽培するには「温度管理」が重要。ハウスの開け閉めのタイミングが鍵を握る!
(初春は朝夕の気温が低いため温度の推移をみながら開閉する必要がある。特に夜温を確保するために、夕方の閉めるタイミングはとても大切。)
朝6:30 起床後、すぐにスマホで温度をチェック!
[明け方] 15度前後
外気温が10度でも、晴れているとハウス内は30〜40度になるので注意が必要。
「Agriware」導入前は、ハウス内に温度計を設置していたので、起きて早々に様子を見にハウスへ行く必要があった。導入後の今は、スマホから温度グラフを見られるので、ゆっくり過ごせている。
ハウスで作業しながら、常にスマホでハウス内の環境をチェック!
[日中] 35度を目安にハウスを開ける。
この温度より上昇してしまうと、スイカが焼けてしまう。他の農家では、60度まで上がってしまい台無しになる事例も。
[夕方] (二重になっている)ハウス外側の温度が下がり次第閉める。
閉めるタイミングが早すぎても遅すぎてもNG。
温度変化を数値で明確に判断できるので、周辺の農家より早めの午後4時〜5時には帰宅できている。
【会社概要】
名称 : スマートロジック株式会社 代表取締役 : 大山正巳
所在地 : 〒140-0001 東京都品川区北品川 1-9-5 芝ビル 4 階
URL : https://www.smartlogic.jp/
スマートロジック株式会社