双日、スギの成長量を大幅に上回る早生樹苗木の生産事業に参画
~「発想×双日 Hassojitz(ハッソウジツ)」プロジェクト発、脱炭素社会を見据えた地方創生事業への挑戦~
双日株式会社(以下「双日」)は、このたび、東京大学発のベンチャー企業である株式会社本郷植林研究所(以下「本郷植林」)と、植林後5年で伐採可能な早生樹の苗木を生産する双日モリノミライ株式会社(以下「双日モリノミライ」)を設立することに合意し、合弁契約を締結しました。
双日モリノミライでは、本郷植林が宮崎県で試験植林を実施中であるハコヤナギ(品種名:もりのみらい17号・品種登録出願済)の苗木を生産します。このハコヤナギは、植林後5年間で1ヘクタール当たり約200立方メートル以上の成長量が期待される高成長量・短伐期(※)が特長です。
双日と本郷植林は、ハコヤナギの特長がバイオマス発電用燃料の安定供給に適していると考え、早期の事業化を狙うとともに、ハコヤナギの生産事業を2050年カーボンニュートラル・2030年エネルギーミックスの実現に不可欠であるバイオマス発電の導入加速や地産地消の燃料供給に繋げることで、脱炭素・ポストFIT(固定価格買取制度)の体制づくりへの貢献を目指します。
また、苗木の生産と並行して、ハコヤナギの植林事業化についても検討中です。荒廃農地や未造林地などにハコヤナギを植林し、地域に密着した森林資源サイクルを実現することで、地域が抱える諸問題の解決を目指します。
双日は、2019年度から、発想の力でビジネスを実現していく「発想×双日 Hassojitz(ハッソウジツ)」プロジェクトを立ち上げ、社内公募を通じて集まった若手社員らが中心となり、2050年の未来に向けた新規事業創出に取り組んでいます。本件は、2020年度の「Hassojitz PJ」最終成果発表会において「知の探索賞」を受賞した「モリデザイン~森×Redesign~」チームの事業構想のうち、注目を集めた森林資源復興整備事業(早生樹事業)の実現に向けた第一歩です。
今回の双日モリノミライ設立を通じて、双日と本郷植林はさらにパートナーシップを強め、森林資源の持続的な有効活用によって地方創生に資する循環型資源事業を推進し、持続可能な社会の実現への寄与を目指します。
(※)スギの場合は一般的に、植林後5年間での成長量は1ヘクタール当たり5立方メートル未満で、
1ヘクタール当たり約200立方メートル以上成長するのに約25年から約30年を要します。
【双日モリノミライの概要】
社名 双日モリノミライ株式会社
代表者 湯浅 裕司
設立 2021年10月予定
株主 双日:60%、本郷植林:40%
事業内容・早生樹苗木の生産
・早生樹の研究および開発 など
【本郷植林の概要】
社名 株式会社本郷植林研究所
代表者 小野 泰宏
事業内容 ・森林資産運用に関わるコンサルティング
・試験植林の企画、運営および運用
・森林の管理および運用
双日株式会社
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