冷凍食品で食品ロス対策! ローソンで冷凍おにぎりの実験販売開始
今回は、食品ロス対策として企業も力を入れている食品の冷凍保存と、大手コンビニエンスストアであるローソンの新たな取り組みについて紹介します。
▼食品の期限を知る
まずは食品の期限について解説します。食品の期限を知らせるために、食品表示法に基づき、食品表示基準によって定義された指標としてあるのが、賞味期限と消費期限です。
①消費期限
消費期限は、袋や容器を開封しない状態かつ、記載された保存方法を守って保存した場合に、商品に記載された年月日までは「安全に」食べられる期限ことを言い、スーパーやコンビニに並ぶ日配品のおにぎりやサンドイッチ、お弁当、ケーキ等の傷みやすい食品に表示されています。消費期限を過ぎた食品は、食べない方がいいとされています。
②賞味期限
賞味期限は、袋や容器を開封せずに、保存方法を守って保存した場合というところまでは同じですが、賞味期限の場合は「おいしく食べられる品質が保証された期限」という部分が消費期限との違いです。賞味期限は消費期限の表示された食品と比べると比較的に長い期間保存できる食品に表示されています。例としては、スナック菓子やカップ麺、缶詰、ペットボトル飲料などが挙げられるでしょう。賞味期限表示でも、開封してしまったものに関しては、表示された期限に関係なく早めに食べることを推奨されています。
▼食品ロス対策にも最適な冷凍保存!
スーパーやコンビニで購入した食品や調理した食品でも、冷凍することで長期間保存することができます。冷凍保存をすることで食品の期限を延ばすことにより、食べられる期限が過ぎてしまい廃棄してしまうといった、「もったいない」食品ロスを減らすことに繋がります。
例えば、生肉の場合トレーから取り出し、新鮮な状態のままラップやジッパー付きポリ袋などの保存用の袋に移して冷凍することで、1カ月ほど保存することができます。ただし、ひき肉に関しては空気に触れる部分が多く、どうしても劣化が早くなってしまうため2週間が目安です。食パンの場合、開封頻度にもよりますが、2週間~1カ月が目安となります。また、調理したおかずに関しても2週間程度が保存期限の目安となります。保存期間を把握するためにラベルを貼ることも一つの手です。
冷凍保存の共通ポイントとしては、「新鮮な状態ですぐに冷凍すること」、「空気に触れないようにすること」があげられます。このポイントを意識することで食品の劣化を遅らせることに繋がるでしょう。
▼8月22日からローソンで冷凍おにぎりの実験販売開始
大手コンビニエンスストアのローソンでは、8月22日より福島県と東京都の一部店舗で冷凍おにぎりの実験販売を開始しました。これまでローソンでは1店舗1日あたりの平均廃棄量が38.9kgとなっており、その中でも売れ残り食品の廃棄量は5.2kgとなっていました。今回の冷凍おにぎりの実験販売では、期限切れで発生していた食品ロス削減への期待の他、冷凍食品をまとめて配送することで、配送頻度を減らし配送コストの削減も期待されています。
今回の実験販売の結果次第で、将来的な販売店舗拡大や他の食品の冷凍販売も検討されるということで、今後の展開に注目です。
懸念点としては、冷凍食品の保管と温める際に発生するエネルギーコストが挙げられます。肝心な冷凍おにぎりの味についてですが、冷凍とは思えないくらい美味しくいただけました。
まとめ
食品を冷凍保存することで、常温や冷蔵庫での保存よりも長期間保存することができ、SDGs12「つくる責任、つかう責任」とも関わりのある食品ロスの削減にも繋がります。
冷凍食品の保存と解凍にかかるエネルギーコストも、未来の技術革新によるエネルギーコストの削減に期待したいところです。今回のローソンの実験販売の結果次第では、コンビニでの冷凍食品販売の拡大につながるかもしれません。
◤参考元◢
・冷凍流通による物流の効率化 8月22日(火)から3ヶ月間、福島県と東京都の21店舗で 「冷凍おにぎり」6品を実験販売
・地球環境保全の取り組み
・Q. 賞味期限と消費期限の違いは何?決め方は?
Sus&US編集部