新しい教育のカタチ「インクルーシブ教育」について知ろう
皆さんは「インクルーシブ教育」という言葉を聞いたことはありますか?
インクルーシブ教育は、異なる能力や特性を持つすべての生徒が同じ学びの機会を得られるようにするための教育のアプローチで、我々は身体的・知的・感情的な障害、文化的な違い、言語の違いなど、個人によって様々な違いがありますが、そんな様々な個性を持つ個人個人が、それぞれ同じように教育を受けられるようにしよう、という取り組みのことです。
今回は、そんなインクルーシブ教育のメリットと課題について紹介していきます。
インクルーシブ教育のメリット
インクルーシブ教育を推進することによるメリットは、以下のようなものがあります。
・差別や不平等の是正
インクルーシブ教育では、異なるパーソナリティーを持つ子どもたちが平等に学べるようにすることが大原則となります。そのため、教育的な差別や、同じ学校に通いながら教育に格差が発生するなどの問題を解決できます。
・多様性の理解
様々なバックグラウンドのある子どもたちがそれぞれ異なる能力や経験を共有するため、お互いの個性を理解しやすく、社会的共感や多様性への理解が深まりやすくなります。
インクルーシブ教育が抱える問題点
インクルーシブ教育は理想的な教育目標ですが、実現するためには大きな課題があります。
まず、インクルーシブ教育を実現するには、様々な個性に対応した個別の授業計画を立てる必要があります。もし一部の子どもが特別なサポートを必要とする場合は、それも考慮した上で「個人個人が学べるように」する必要があり、教員側の負担が大きくなってしまいます。
また、効果的な学習環境を確立するためには、異なる特性やバックグラウンとに対応する「一律的な教育アプローチ」の定義が必要です。しかし、「一律的な教育アプローチ」の場合によっては学習の機会を妨げてしまうリスクもあります。
まとめ
インクルーシブ教育は、理想的な学習アプローチですが、効果的な実施のためには、適切なリーダーシップ、資源の確保、教育者のトレーニング、社会的な意識の向上など様々な課題が存在します。
実現が難しい課題ではありますが、より良い社会のために、少しずつでも取り組みが広まれば良いなと思います。
Sus&Us編集部