9月30日は世界翻訳の日!
―AI自動翻訳の可能性―
9月30日は世界翻訳の日だったということをご存じでしょうか? 現在世界中で約7000もの言語があるとされ、グローバル化された現代では多言語コミュニケーションの重要性が増しています。
言語はSDGs(持続可能な開発目標)とも密接な関係があります。今回はSDGsと言語、AI自動翻訳の可能性について見ていきます。
世界翻訳の日とは?
世界翻訳の日とは、聖書をラテン語に訳したことで知られるキリスト教の聖職者であるヒエロニムスが亡くなった日(西暦420年9月30日)にちなみ、翻訳家の国際的団体である国際翻訳家連盟によって制定された日です。
この日は、翻訳家などの言語を扱った専門家の仕事に対する敬意を表すると共に、翻訳家の活動を浸透させることを目的とした記念日となっています。
言語とSDGs
言語はコミュニケーションを取ることだけでなく、文化的な要素も多分に含んでおり、グローバル化した世界では言語の壁を越えてコミュニケーションを図ることが必要となっています。例えば、企業やNGO団体が国際的な活動を行う際にも言語の壁を越える必要があります。また、質の高い教育を受けるには母国語で学ぶことが一番ですが、世界の主要言語が母国語でない地域では、教育資料や文献などが翻訳されておらず、質の高い教育を受けることを困難にしています。質の高い教育を受けられない状態は、貧困の問題にも繋がることです。
多様な言語がある世界で、SDGsの「誰一人取り残さない」という理念を実現するためには最新の情報を多くの言語に翻訳することが重要となってきます。
AI自動翻訳の可能性
多様性が求められる今日、言語の壁を超えるためにAI自動翻訳の発展が注目されています。言語のスペシャリストでなくとも、AI自動翻訳を使用することで言語の壁を取り除き、国際的なコミュニケーション力を向上させることが可能となります。また、AI自動翻訳の発展によって翻訳が自由に行えるようになることで、質の高い資料や文献から学ぶことができ、質の高い教育を受けることも可能になるかもしれません。
AI自動翻訳というとDeepLが有名ですが、現在多くの企業がAI自動翻訳の開発を進めており、AI自動翻訳の正確性を向上させ、高速化し、多言語対応をますます強化しています。近年では自然に会話しているかのような精度の高い翻訳も可能となってきましたが、さらに細かいニュアンスや流行に対応することも期待されます。
まとめ
今回は、SDGsの多くの項目とも密接な関りがあり、特にSDGs4「質の高い教育をみんなに」と関わりの深い言語と翻訳の重要性を紹介しました。
世界翻訳の日をきっかけに、多様性のある社会での多言語コミュニケーションの大切さについて考え、世界に目を向ける良い機会になればと思います。
Sus&Us編集部