「SDGs未来都市」の選定事例を紹介
日本のSDGsへの取り組みの一つに、「SDGs未来都市」というものがあります。
「SDGs未来都市」とは、内閣府地方創生推進室が2018年度より行なっている施策の一つで、SDGsを原動力とした地方創生(地方創生SDGs)を推進する目的のもと、SDGsの推進・達成を目指す各自治体の取り組みに対し、優れた取り組みをしている自治体を「SDGs未来都市」に選定し、その取り組みを広めていくことを目的としています。
この記事では、2021年度において「SDGs未来都市」に選定された都市の取り組みをいくつか紹介します。
出典:内閣官房・内閣府総合サイト「地方創生SDGs・「環境未来都市」構想・広域連携SDGsモデル事業」
1.北海道上士幌町の取り組み
【取り組み内容の概要】
次世代高度技術の社会実装によるスマートタウンの構築を進め、地域住民の生活サポートや移動の利便性向上、全世代型のコミュニケーションを活発化させ、だれもが生涯活躍のまちづくりを後押し。さらに、再生可能エネルギーの地産地消、EV自動車による空港直行便の導入で関係人口を創出、地域経済の活性化につなげる。
【取り組み例】
・資源循環型農業の推進
・「道の駅かみしほろ」を拠点とした地域経営
・「ナイタイテラス」などの観光振興・商品開発
出典・引用元:上士幌町未来都市計画(2021-2023)
2.岐阜県美濃加茂市の取り組み
【取り組み内容の概要】
岐阜県美濃加茂市では、『「地域資源×連携」による新たな価値や魅力で、地域経済が好循環するまち』、『「多文化共生×対応力」による、市民の誰もが安心・安全・便利に暮らせるまち』、『「自然資源×地域連携」による、里山ブランド=自然と共生するまち』を包括した「地域循環共生圏 ローカルSDGsみのかも」を目指し、事業創出や働きやすい仕事の創出、及び職業能力向上推進、様々な災害に備えて再生可能エネルギーを用いて防災施設を整備するなどの取り組みを行なっています。
【取り組み例】
・地域プラットフォーム「みのかもSDGs 推進協議会」形成事業
・職業能力獲得およびキャリア形成支援の推進
・デジタルリテラシー教育の推進
出典・引用元:美濃加茂市 未来都市計画
3.東京都墨田区の取り組み
【取り組み内容の概要】
医療、防災、高齢化など地域課題に応じ、スタートアップ企業と区内企業との連携によりハードウェアを開発し、社会実験として地域に実装、そのプロセスにおける地域と企業とのコミュニケーションを通し、暮らしやしくみの中に「モノ」を埋め込み、社会課題解決と地域内経済循環を促し、持続可能なまちを実現していく。
【取り組み例】
・ものづくりを軸とした地域ブランドの向上を目的とした「すみだ地域ブランド戦略事業」
・すみだ人材発掘・就労支援プログラム事業の実施
・女性活躍・働き方改革アドバイザーの派遣
出典・引用元:墨田区SDGs未来都市計画
まとめ
いかがでしたか?
「SDGs未来都市」には、毎年度約30都市が選ばれており、それ以外の各自治体でもSDGsに関する様々な取り組みが進んでいます。
皆さんも一度、自分の住んでいる地域のSDGs活動に目を向けてみてはいかがでしょうか?
Sus&Us編集部