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カーボンニュートラルへ取り組む企業に基金設置

2021年4月より、カーボンニュートラル・脱炭素に取り組む企業を10年間にわたり支援する「グリーンイノベーション基金事業」がスタートしました。

事業の背景

2020年10月、菅総理大臣が所信表明演説で「2050年カーボンニュートラル」を宣言し、2050年までに二酸化炭素などの温室効果ガスの排出をゼロにする目標を掲げました。

以前の「2030年までに2013年と比べて26%減少、2050年までに80%減少」の目標に対し、2018年時点では12%の減少にとどまっています。2050年までにゼロを達成するためには、技術革新で減少ペースを上昇させることが必要です。

そこでスタートしたのが「グリーンイノベーション基金事業」です。
2兆円規模で、カーボンニュートラルに取り組む企業等に対し、10年間、研究開発・実証から社会実装までを継続して支援するというものです。
基金は経産省により国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)に設置され、4月以降、順次プロジェクトへの公募が始まります。

経済産業省「グリーンイノベーション基金事業の基本方針を策定しました」

支援の対象

<対象分野>
図のように、「エネルギー関連産業」「輸送・製造関連産業」「家庭・オフィス関連産業」の14分野が対象となっています。

<対象事業者>
民間企業等が対象で、中小・ベンチャー企業の参画も促進するとしています。

<プロジェクト規模>
総額200億円程度以上の規模のプロジェクトが主な対象ですが、ベンチャー企業等の活躍が見込まれる場合は小規模プロジェクトも可能としています。

Sus&Us編集部

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