「SDGsアクションプラン」とは?
日本のSDGs施策
SDGsへの取り組みは、各国の状況に応じて進められることとされています。
日本では、内閣に設置された「SDGs推進本部」を中心に取り組みを進めており、その内容は「SDGsアクションプラン」にまとめられています。
アクションプランは毎年更新され、2020年12月には「SDGsアクションプラン2021」が決定されています。
SDGsアクションプラン2021
SDGsアクションプラン2021の主な内容
アクションプラン2021では4つの重点事項が掲げられています。
主な内容を見てみましょう。
Ⅰ.感染症対策と次なる危機への備え
◽感染症への対応を強化するため、治療や予防などの体制を充実させる
◽次なる危機に備え、誰もがどこでも保健医療を受けられる社会(ユニバーサル・ヘルス・カバレッジ)にする
◽栄養、水、衛生など、分野を横断する取り組みを通じて感染症に強い環境を整備する
II.よりよい復興に向けたビジネスとイノベーションを通じた成長戦略
◽AIやロボットを活用して一人ひとりが快適に暮らせる社会(Society5.0)の実現をさらに進める
◽ITを活用してビジネスモデルや組織を変革する「デジタルトランスフォーメーション」を進める
◽環境や社会、ガバナンスに配慮している企業への投資(ESG投資)を進め、企業経営へのSDGs取り込みを促進する
◽テレワークなどの働き方改革を通じて働きがいのある人間らしい仕事(ディーセントワーク)の実現を進める
◽生物の持つ能力や性質を利用する「バイオテクノロジー」や、再生可能な生物資源などを活用して、持続的で再生可能な循環型の経済社会づくり(バイオ戦略)を進める
◽ロボット技術やICTを活用した「スマート農林水産業」など科学技術イノベーション(STI)を進める
Ⅲ.SDGsを原動力とした地方創生、経済と環境の好循環の創出
◽2050年までに温室効果ガス排出を実質ゼロとする「カーボンニュートラル」へ挑戦する
◽海洋プラスチックごみによる新たな汚染を2050年までにゼロにすることを目指す「大阪ブルー・オーシャン・ビジョン」実現に向けた対策を進める
◽先駆的な取り組みを行う自治体を「SDGs未来都市」として指定、地方創生SDGs官民連携プラットフォームを設置、地方創生SDGs金融を推進することなどを通じて、SDGsを原動力とした地方創生を進める
Ⅳ.一人ひとりの可能性の発揮と絆の強化を通じた行動の加速
◽あらゆる分野で女性の参画、ダイバーシティ、バリアフリーを進める
◽子供の貧困対策や教育のデジタル・リモート化を進める
◽次世代へSDGsを浸透させる
◽京都コングレス(第14回国連犯罪防止刑事司法会議)や東京オリンピック・パラリンピックなどの機会を活用して、法の支配やスポーツSDGsを推進する。また、地球規模の課題に関して国際協調や連帯を進める。
アクションプランでは、ほかにも分野ごとの具体的な取り組み例なども記載されています。国としてどんなことが進められているか知りたい方は、チェックしてみるといいでしょう。
Sus&Us編集部