福井県鯖江市のエクネス株式会社では、規格外野菜の救出プロジェクト「ロスヘル」を通して食品ロス削減に取り組んでいます。近年、異常気象が増加することで農作物にも大きな影響が出ています。傷があったり大きさがバラバラだったりと「規格」に適合できず破棄されてしまう野菜を買い取り消費者に提供することで、食品ロスを削減し、環境問題の課題解決に貢献できればと考えています。

【 10月30日は食品ロス削減の日 】

 10月は「食品ロス削減月間」、10月30日は「全国一斉商慣習見直しの日(食品ロス削減の日)」として、農林水産省、消費者庁、環境省が、食品ロスの削減に向けた取組を集中的に普及・啓発を行っています。環境省によると、日本では、本来食べられるのに捨てられてしまう食品=食品ロスが、令和2年度に年間522万トン発生していると推計されています。
 日本では食品ロスは生ごみとして焼却処分される場合がほとんどで、その際に発生する二酸化炭素は地球温暖化に大きな影響を及ぼしています。食品ロスから生じる温室効果ガスは地球全体の排出量の8~10%と言われています。

【 農業による食品ロス 】

 市場に出回る野菜や果物は形や大きさなどの「出荷基準」を満たしたものになり、基準に適合できない「規格外」のものは出荷できず捨てられることもあります。近年、異常気象が増えていることから農作物への影響も大きくなっていて、色や形が変わってしまう「規格外野菜」に悩まされている農家さんもいらっしゃいます。

 弊社では環境問題などの社会の課題解決につながることを行いたいという思いから、規格外野菜の救出プロジェクト「ロスヘル」を2022年5月から始めています。傷があったり大きさがバラバラだったりと、破棄されてしまう野菜を農家や食品メーカーから買い取り、消費者に定期便として提供することで、食品ロスから生じる温室効果ガスの削減に取り組んでいます。

ロスヘルホームページ https://losshelp.jp/

【 異常気象による規格外のリンゴ 】

長野県安曇野市でリンゴ農園「モ/松澤農園」を共同運営するオフィスタカハシの髙橋貞幸さんは、「近年、異常気象によるリンゴへの被害が増えている」と話します。4月から6月にかけての霜被害によりリンゴの皮が固くなってしまったり、台風によりリンゴに枝傷がついてしまったりと、皮をむいて食べると美味しいのに見た目が悪くなってしまう「規格外」が出てしまうといいます。また、今年は7月から日照が少なかったことから、成熟しているのに色が赤くならないので、市場に出す赤さの基準に満たない規格外のリンゴが多く出てしまいました。

 現在、そういった規格外のリンゴは「ロスヘル」を通して提供し消費者にご好評いただいているほか、ジュースやジャムなどの加工業者に提供しています。ロスヘルでの取扱量は現在月に150kgほどですが、より多くの量を取引できればと話しています。

【 規格外ピーマンの3分の1をロスヘルで救出 】

長野県飯田市の株式会社七久里農園では、ネギやトマトをはじめ、様々な野菜を栽培しています。特に11月頭まで収穫するトマトは、夏の暑さや強い光に弱く、皮が固くなってしまったり、はじけてしまったりする、「規格外」のものができてしまうと、代表の伊藤貴裕さんは話しています。猛暑だった今年も遮光ネットなどの対策をしたにも関わらず、規格外のものが多く出てしまったと言います。そういった規格外のものはジュースやピューレとして加工しています。

 また、ピーマンは栽培条件により、曲がってしまったり形が悪くなってしまったり、小さな状態で採らなければならなかったりする、規格外のものが出てしまいます。一部は直売所で販売しますが、量が多いと捨てるしかなく、「食べられるものなのに捨てるのはやるせない」と話します。捨てられてしまう規格外のピーマンの3分の1ほどをロスヘルで販売し、助かったといいます。

【 今後について 】

 弊社では2030年までに、日本の食品ロス量522万トンの1%=5万トンを自社で削減するという目標を掲げています。私たち会社一つの力はまだまだ小さなものですが、今後認知拡大を目指し、一人一人の行動を変えることで、地球温暖化を止めるために環境負荷が少ない社会を作っていきたいと考えています。

当社ではマスコミの方の取材お申込みを随時受け付けております。
長野県の農家への取材も可能です。

【会社概要】

名称   :エクネス株式会社
所在地  :〒916-0037 福井県鯖江市上河端町36-4-3 2階
代表取締役:平井康之
事業内容 :手紙代筆サービス事業、オプティカル事業フードロス事業、コンサルティング事業
URL:https://www.exness.co.jp/