テロリストの更生・社会復帰を通じて紛争解決に取り組むNPO法人アクセプト・インターナショナル(東京都中央区、代表理事:永井陽右)は、国連の経済社会理事会(ECOSOC)との協議資格である「特殊諮問資格」が正式付与されたことをお知らせします。2011年に学生NGOとして発足した10年後の節目に、経済社会理事会に諮問的地位を有する国連NGOとなりました。

・国連会議への提言が可能となる協議資格を取得~今後も国際社会の平和のために積極的に貢献~

経済社会理事会(ECOSOC)は、経済・社会・人権・教育などの問題解決を担当する国連の主要機関の一つ。国連憲章に基づき、権限内にある事項について加盟国だけではなく、関係するNGOとも協議することができます。特殊諮問資格 (Special Consultative Status)は、特定の活動分野に特別な能力を有するNGOに与えられます。19の加盟国によって構成される理事会のNGO委員会による審査を通過し、諮問資格を取得すると、国連機関が開催する会議や政府間機関が招集する国際会議への参加が可能となります。さらに書面又は口頭にて意見を述べることもできます。この資格を活用し、紛争解決分野における有益な情報提供や提言を行い、今後も国際社会の平和のために積極的に貢献してまいります。

・独自の紛争解決への取り組みが評価

紛争解決は従来、当事者と対話することにより解決を導く和平合意の締結によって行われてきました。しかし、近年増加している紛争の約44%を占める「テロ組織が当事者として関与する紛争」では、彼らとの対話が非常に難しく、国際社会は新しい解決方法を模索しています。
当法人は、テロリストやギャングなどの紛争当事者が脱過激化・社会復帰を実現できるように、”排除するのではなく、受け入れる”という姿勢のもと、テロ組織への投降促進活動やカウンセリング、職業訓練、教育支援などのプログラムを通じて新たな加入者を生み出さないことで、紛争地域においてテロ組織の人的勢力を削ぐ取組みを基幹事業としています。
●活動内容について:https://accept-int.org/activity/approach/

・学生NGOを経て国連認定NGOへ

この平和的な手法が評価され、2020年にはフランスのマクロン大統領が主導するパリ平和フォーラムにて地球規模の課題を解決する取り組みとして、日本から初めて選出されました。また、バーレーン国王と国連開発計画が協働開催する「King Hamad Youth Empowerment Award to Achieve the SDGs」にてピースアワードを受賞するなど、2011年に一人の日本人学生から始まった活動は、事業を拡大するにつれて国際社会から評価をいただけるようになりました。設立から10年の間にソマリアやケニア、インドネシア、イエメンなど活動のフィールドが広がり、ついに今年、経済社会理事会に諮問的地位を有する国連NGOとなりました。
https://www.youtube.com/watch?v=yLi2QfucNbk&feature=emb_imp_woyt

・代表プロフィール: 永井 陽右

1991年、神奈川県生まれ。NPO法人アクセプト・インターナショナル代表理事。国連人間居住計画CVE(暴力的過激主義対策)メンター。テロと紛争の解決をミッションに、主にソマリアなどの紛争地にて、いわゆるテロ組織の投降兵や逮捕者、ギャングなどの脱過激化・社会復帰支援や過激化防止を実施。また、テロ組織との交渉および投降の促進、国連機関や現地政府の政策立案やレビューなどにも従事。London School of Economics and PoliticalScience紛争研究修士。国内外で受賞・選出多数。著書に『共感という病』(かんき出版)、『僕らはソマリアギャングと夢を語る:「テロリストではない未来」をつくる挑戦』(英治出版)、『ぼくは13歳、任務は自爆テロ。:テロと戦争をなくすために必要なこと』(合同出版)、『共感という病』(かんき出版)など。

・ アクセプト・インターナショナルについて

今、この地球では、歴史上かつてないほどの高水準でテロと紛争が発生し、途方もない死者数と難民問題など副次的な問題も発生しています。それらの問題に対して、世界各地では排除や駆逐の論理に基づく軍事的取り組みがなされてきました。しかし、現状は一向に改善されません。それどころか、2011年以降、世界は未だかつてない規模のテロや紛争に直面しています。

~排除するのではなく、受け入れる~
この状況を前に私たちは「アクセプト(受け入れる)」という論理が必要とされていると考えています。それは単なる博愛主義ではありません。テロと紛争の解決に何が必要とされるのか、憎しみの連鎖の歴史と問題構造を分析した時、「受け入れる」取り組みが必要とされています。私たちは、テロ・紛争解決という分野だからこそ、武力ではなく平和的な手法を選びます。

・組織概要

・名称:NPO法人アクセプト・インターナショナル(NGO Accept International)
・住所: 東京都中央区八丁堀3丁目1-10 5F
・設立:2017年4月(前身団体・日本ソマリア青年機構は2011年9月設立)
・代表理事:永井 陽右
・主な活動国:ソマリア、イエメン、ケニア、インドネシア、日本
・公式サイト:https://accept-int.org/

人の指から鳩を放ち、銃をツタに絡め封じているこのロゴには、「人権的な手法で暴力を機能停止させる」という意味を込めています。葉の多様な彩りは多様性を意味し、10枚という枚数は数秘術において寛大や再生を表しています。