排水を再利用して発電する！？

排水を再利用して発電する技術があることを知ってますか。
排水は工場や家庭などからかならず発生するものなので、活用されればまさにサステナブルです。

再利用の技術はだいぶ前からあったようですが、
コストやエネルギーの回収効率の観点から、実用化されているのはごく一部です。

その仕組みは、微生物によるメタンガスへの転換、
さらには、電極に反応させることでエネルギーを回収するなどです。

また現在、国内の下水処理場で導入されている大量の酸素が必要な好気処理から、
酸素供給が不要で余剰汚泥量も少ない嫌気処理への移行も、
消費エネルギーの観点では大きな前進です。

近年、住友重機械工業、大成建設などの大企業だけではなく、
中小企業においても実用化に向けた取り組みが加速しています。

ほかにも、ダムの水力発電の仕組みを小規模にして、
弱い水流でも効率的に電気に変えられる「小水力発電（マイクロ水力発電）」の導入も進んでいます。

エネルギーの世界は、知れば知るほど奥深いです。
クリーンエネルギーが早く、身の回りに導入される日が待ち遠しいですね。


※参考
住友重機械工業株式会社「嫌気処理排水からのエネルギー回収技術」（PDF）
https://www.shi.co.jp/tech/tech_report/pdf/206_06.pdf
大成建設株式会社「脱炭素に寄与するエネルギー生産型の下水処理技術を開発」
https://www.taisei.co.jp/about_us/wn/2021/211109_8431.html
環境省「小水力発電情報サイト」
https://www.env.go.jp/earth/ondanka/shg/page02.html