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キーワードでわかるSDGs「シェアリングエコノミー」

SDGsには、なんだか難しそうと感じる言葉が多く使われています。
その言葉の意味を知れば、SDGsをもっと身近に感じるはず。
今回は「シェアリングエコノミー」について解説します。

シェアリングエコノミーとは

インターネットの普及とIT技術の進歩を背景に、2000年代後半、アメリカ西海岸のシリコンバレーではじまったシェアリングエコノミー。2008年にサービスを開始した、空き部屋の持ち主と宿泊したい人をつなぐ民泊仲介サービス「Airbnb(エアビーアンドビー)」、2010年にサービスが開始した移動したい利用者と自家用車のドライバーをマッチングさせる配車サービス「Uber(ウーバー)」などがその代表です。

このように、インターネットを介して個人と、個人や企業等の間でモノ・場所・技能などを売買・貸し借りする等の経済モデルがシェアリングエコノミーです。消費者どうしで取引をする、CtoCのビジネスモデルが多いというのが特徴ですが、なかには、企業が所有するモノ・資産を、ほかの企業や個人が必要とするときだけ貸し出すBtoC、BtoBのシェアリングエコノミーサービスも存在します。

余っているモノや空間を活用する消費スタイルや、モノ・空間・スキル・時間などあらゆる資産を共有する「シェア」の概念はエコロジー(環境保全)やサステナビリティ(持続可能性)への意識の高まりとマッチするため、今後もより一層シェアリングエコノミーが増えていくと考えられています。

シェアリングエコノミーの現状

戦後、消費社会が進展して物質的に豊かになった現代日本。いまでは「モノ消費」が限界に達し、人々のモノへの所有欲は低下しているといえます。そこへ登場したのが、モノやサービスを所有せず、必要なときにだけ利用できるシェアリングエコノミーです。

一般社団法人シェアリングエコノミー協会と株式会社情報通信総合研究所による共同の市場調査によれば、2020年度の日本におけるシェアリングエコノミーの市場規模は2兆1,004億円。さらに、2030年度には14兆1,526億円に拡大する予想です。

この調査によると、新型コロナウイルス感染症の影響でオンラインで完結するサービスが増えたとともに、サービスの「提供者」の割合が伸び、収入獲得の手段となったことが伺える結果となっています。

シェアリングエコノミーの種類

シェアリングエコノミーにはさまざまな種類がありますが、おもに、場所・乗り物・モノ・スキル・お金の5つが主なジャンルとなります。

1. 空間をシェアするサービス:民泊、駐車場シェアリングなど
2. 移動手段をシェアするサービス:カーシェアリング、ライドシェアリングなど
3. モノをシェアするサービス:フリマアプリ、レンタルサービスなど
4. スキルをシェアするサービス:家事代行、クラウドソーシングなど
5. お金をシェアするサービス:クラウドファンディングなど

シェアリングエコノミーについてもっと詳しく知りたい方は、一般社団法人シェアリングエコノミー協会の「シェアリングエコノミー活用ハンドブック(2022年3月版)」が参考になります。

Sus&Us編集部

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