2022/02/09
【岡山大学】炎症性腸疾患治療薬候補NEt-3IBの環境にやさしい大量合成法を開発 〜原薬合成における廃液量の削減によるSDGs貢献を視野に〜
2022(令和4)年 2月 8日
国立大学法人岡山大学
http://www.okayama-u.ac.jp/
<発表のポイント>
・炎症性腸疾患(IBD)は、慢性的な炎症により下痢や血便、腹痛などを伴う疾患です。
・IBD治療薬として、低価格で経口投与が可能である新たな低分子医薬はSDGsの「すべての人に健康と福祉を」の観点からも希求されています。
・本研究では、岡山大学発の低分子型IBD治療薬候補NEt-3IBの大量かつ安定供給が可能な大量合成法の開発に成功し、本成果によりNEt-3IBの医薬開発が促進されると期待されます。
・既存法に比べて、多段階の原薬合成における環境への負荷の指標であるE-factorを35倍以上改善した、環境にやさしいNEt-3IBの大量合成法の開発に成功しました。
・本アプローチは、環境負荷の小さい原薬の大量合成法開発への汎用化も期待できます。
国立大学法人岡山大学
掲載元:PR TIMES