～三菱地所レジデンスのリノベーション事業「リノレジ」～ ZEH水準・省エネ基準の達成率50％超えを実現

　三菱地所レジデンス株式会社（以下、三菱地所レジデンス）では、2022年1月に「CO2排出量削減戦略」を打ち出し、CO2排出量を2030年までに2019年比で50％削減することを掲げました。 その達成に向けて、新築の分譲マンションおよび賃貸マンションにおける「ZEH-M Oriented化」などの取り組みを進めています。
　この度、三菱地所レジデンスのリノベーション事業「リノレジ」においても、CO2排出量の削減を目指し、　省エネ性能設備への更新を進め、2024年の着工戸数においてZEH水準省エネ住宅※1（以下、ZEH水準）または省エネ基準適合住宅※2（以下、省エネ基準）の達成率50％超え※3を実現しました。

【リノベーション事業におけるCO2排出量削減への施策】
（1） 省エネ性能設備への更新によるZEH水準・省エネ基準対応の推進
（2） 省エネによる住宅ローン減税（税制優遇）の見える化を推進
（3） 省エネ性能の見える化を推進

　三菱地所レジデンスは、2013年にリノベーション事業に参入し、新築分譲マンションを手がけてきたデベロッパーとしてのノウハウと、良質なマンションストックを利用し、お客様に新築にとどまらない新たな選択肢を提供しています。新築に準じた省エネ設備機器や内装、施工箇所へのアフターサービスの付加などにより、中古市場の活性化とサステナブルな社会の実現に努めています。
　この度、三菱地所レジデンスのリノベーション事業「リノレジ」の中心となる「ザ・パークハウス」をはじめとした自社および他社の分譲既存住宅をZEH水準・省エネ基準にリノベーションし、再販売することで、より良い暮らしの好循環を目指し、ひいては脱炭素社会の実現に貢献してまいります。
※ZEH水準・省エネ基準の取り組みについては、一部物件を除きます。

　三菱地所レジデンスのリノベーション事業「リノレジ」は、新耐震基準で建築確認を取得した物件のみ取り扱っています。高断熱浴槽やLED照明、内窓設置、節湯水栓など省エネ性能の高い設備に更新し、エネルギー性能計算を実施することにより、ZEH水準・省エネ基準への対応を推進しています。
　既存の中古マンションを活用するリノベーションによる改修工事は、新築工事に比べて資源の消費を抑えることができるため、環境への負荷を軽減し、CO2排出量の低減に貢献することができます。
　「リノレジ」では、ZEH水準・省エネ基準を達成した住戸は2024年に着工した全体の50％を超えており※３、今後は、省エネ設備の導入に加えて、壁断熱などの取り組み強化により一層のZEH水準・省エネ基準の達成を目指し、CO2排出量の低減を推進してまいります。

　省エネの取り組み促進の一環として、住宅ローン減税（優遇措置）の見える化を推進しています。
「リノレジ」では、ZEH水準・省エネ基準を達成した住戸に対して「省エネルギー性能報告書」をお客様へご案内しています。これにより、ZEH水準・省エネ基準を達成していない物件と比較し、住宅ローンの借入額・控除額の優遇について見える化を図っています。
　住宅ローン控除額がわかりやすい資料を作成し、お客様にご案内することで、控除のメリットを最大限に活用できるようサポートしております。これにより、お客様は省エネ性能の高い住戸を選択されることで、経済的なメリットを享受いただけるように努めております。

　「リノレジ」では、省エネ性能の見える化を推進するため、エネルギー性能を計算し、ZEH水準・省エネ基準を達成した住戸には第三者評価であるBELS評価を取得しております。
　省エネ性能表示制度は2024年4月以降、確認申請提出物件が努力義務の対象となりますが、「リノレジ」ではBELS評価を取得した物件は省エネ性能ラベルを表示しています。また、2024年11月より開始された既存住宅の省エネ部位ラベルについても表示可能な物件はその取得を進め、さらなる省エネ性能の見える化に努めています。

※1 ZEH水準省エネ住宅：
建築物の断熱性能及び設備に関する基準を満たした住宅で、断熱等性能等級5かつ一次エネルギー消費量等級6の性能を有する住宅
※2 省エネ基準適合住宅：
建築物の断熱性能及び設備に関する基準を満たした住宅で、断熱等性能等級4かつ一次エネルギー消費量等級4の性能を有する住宅
※3 ZEH水準・省エネ基準の達成率：
2024年度（2024年4月1日以降）に着工した戸数に対する割合（2024年12月31日現在）