国内３例目の行政提携　コンタクトレンズのシードが鴻巣市と連携して市民と共にゼロカーボンシティ実現に向けた環境活動を開始

コンタクトレンズの製造販売を行う株式会社シードは、2024年4月23日（火）に埼玉県鴻巣市と「ゼロカーボンシティの実現に向けたブリスター回収におけるリサイクル活動に関する覚書」を締結し、同日に鴻巣市役所にて覚書締結式を実施しました。

今回の鴻巣市との覚書締結は、国内3例目の行政連携となり、「ゼロカーボンシティ宣言」（二酸化炭素排出量の実質ゼロ）を掲げる鴻巣市と共に更なる資源循環促進を目指します。

昨今、世界的に廃プラスチック等による環境汚染が社会問題となっています。コンタクトレンズメーカーであるシードはプラスチックを主に扱う企業の責務として、「プラスチックそのものをなくすことはできないけれど、ごみとなる量を減らしたい」という想いから、2019年6月に「BLUE SEED PROJECT」を起ち上げました。「BLUE SEED PROJECT」とは、ブリスターを一般消費者の方々から回収し、「物流パレット」へ再資源化するリサイクル活動のことです。

コンタクトレンズは高度管理医療機器であり、コンタクトレンズが入っているケースには純度の高いプラスチックが使われています。そこで、「純度の高いプラスチックを毎日捨ててしまうのはもったいない」と考え、何度でも生まれ変わることができる”物流パレット”に再資源化することで、環境保全とプラスチックごみの削減に大きく貢献できるのではないかと考えています。回収したブリスターはリサイクル業者に売却されていますが、そこで発生する収益は、「美しい海をこどもたちへ」をモットーに海洋ごみ問題解決に向けて活動している「一般社団法人JEAN」へ全額寄付されています。

BLUE SEED PROJECTにおけるブリスター回収活動には、全国の眼科・コンタクトレンズ販売店をはじめ、学校や企業様等に賛同いただいており、日本各地にブリスター回収ボックスが設置されています。今回、覚書を締結した鴻巣市には、シードのコンタクトレンズ開発・製造拠点「鴻巣研究所」を構えており、2021年10月には、2050年までに二酸化炭素排出量実質ゼロにする「鴻巣市ゼロカーボンシティ宣言」を表明しています。「鴻巣市と一緒になってこの活動を盛り上げていきたい」という想いで、今回の覚書締結式が実現しました。

4月23日に鴻巣市役所にて開催された覚書締結式では、鴻巣研究所に隣接する保育・児童施設「ふくろうの森保育園」に通う子どもたちが海の生き物たちをデザインしたブリスター回収BOXが市長に贈られました。実際にこの回収BOXが鴻巣市役所新館1階に設置され、市民の皆さんが回収活動に参加できるようになります。今後もより多くの方々にご協力いただきながら、環境保全活動の輪を広げるよう取り組んでまいります。

名　称 ：BLUE SEED PROJECT（ブルーシードプロジェクト）

開始時期：2019年6月

概　要　：活動に賛同いただいている眼科やコンタクトレンズ販売店等に回収ボックスを設置し、メーカー問わずブリスターを回収。収集されたブリスターはプラスチックリサイクル事業社により物流パレットとして再資源化される。収益は、海洋ごみ問題解決に向けて活動している一般社団法人JEANに全額寄付。

回収拠点：協力眼科・コンタクトレンズ販売店1,072施設、協力企業47社、学校9校、行政3施設

合計 　：1,131施設（2024年4月25日現在）

回収量　：約8.2t（2024年3末までの回収実績）

BLUE SEED PROJECTホームページ：https://www.seed.co.jp/blueseed/