解熱鎮痛薬「セデス(R)」シリーズのユニバーサルデザインパッケージが2021年度グッドデザイン賞を受賞
~視覚障がい者や日本語を母国語としない方を含むすべての人のセルフメディケーションを応援~
ヘルスケア価値の提供を通じて社会に貢献するシオノギヘルスケア株式会社(本社:大阪府大阪市 代表取締役社長:吉本 悟、以下シオノギヘルスケア)は、2020年4月にパッケージリニューアルした解熱鎮痛薬「セデス(R)」シリーズが、2021年度グッドデザイン賞を受賞したことをお知らせします。
「セデス(R)」シリーズは、1950年の発売以来、約70年以上続く解熱鎮痛薬ブランドです。今回の受賞対象製品は、2020年4月に全面刷新したユニバーサルデザインパッケージの「新セデス錠」「セデス・ハイ」「セデス・ハイG」の3製品。1番必要な情報が1番必要なタイミングで目に入るように、使う人、利用シーンを想像して配置している点が高く評価されました。
当パッケージは、会社のビジョンである「すべての人にやさしく、正しく、セルフケアを」のもと、SDGsへの取り組みの一環として、グループ会社である塩野義製薬株式会社、シオノギファーマ株式会社と連携し、約3年かけて実現しました。言語による音声サービスの提供が可能な「アクセシブルコード(Accessible Code)※1」を世界で初めて医薬品パッケージに採用したほか、前開きの仕様やピクトグラムを導入。視覚障がい者や日本語を母国語としない方を含むすべての人に、薬の情報や開封方法が視覚的・触覚的に伝わるパッケージとなっています。
※1:Accessible Code(アクセシブルコード)とは、エクスポート・ジャパン株式会社が開発し、QRTコードを利用して、製品情報等を視覚障がい者や日本語を母国語としない方にも多言語の音声で提供できるように規格化されたサービスです。
さらに、同受賞と合わせて、「私の選んだ一品 - 2021年度グッドデザイン賞 審査委員セレクション」にも選定されており、2021年10月20日(水)~11月24日(水)の期間中、新国際ビル(東京都中央区)で行われる展示会に出品いたします。
「セデス(R)」シリーズ ユニバーサルデザインパッケージのポイント
1. 前開きの形状と文字拡大による外箱デザインの改良
従来は側面にあった開封口を前面に移行し、大きく開く形状としました。この工夫により中身の錠剤が見やすく、取り出しやすくなっています。また、開封口の裏面に用法・用量を記載し、高齢者や弱視の方を含むすべての方に、いつ、何錠飲めばいいのかがわかりやすいようにしました。
2. 視覚障がい者や日本語を母国語としない方にも対応可能な「アクセシブルコード」の導入
パッケージの裏面に印字されたQRTコード(QR TranslatorのロゴとQRコード※2が一体になったデータ)をスマートフォンで読み取ることで、使用方法や注意事項を7ヵ国語※3で表示・音声読み上げできるサイトへ遷移します。QRTコード部分にはデボス(凹)加工を施しているため、視覚障がい者や目の見えづらい方でも触覚的にコードの位置を把握することができ、従来はコストや記載文字数の観点から実現できなかった点字対応の代替えを果たしています。さらに、日本語を母国語としない方にも直感的に伝わるよう、薬の効能をピクトグラムで表現したほか、製品名や製品情報を英語併記しました。
※2:QRコードは(株)デンソーウェーブの登録商標です
※3:日本語・英語・簡体字・繁体字・韓国語・ポルトガル語・ベトナム語
「グッドデザイン賞」とは
グッドデザイン賞は、デザインによって私たちの暮らしや社会をよりよくしていくための活動です。1957年の開始以来、シンボルマークの「Gマーク」とともに広く親しまれてきました。かたちのある無しにかかわらず、人が何らかの理想や目的を果たすために築いたものごとをデザインととらえ、その質を評価・顕彰しています。
https://www.g-mark.org/
<グッドデザイン賞審査委員による評価コメント>
パッケージデザインの3つの要素:ブランドの個性をつくる/店頭でのPOPとしての役割/使用する際の使いやすさ、それら全てを兼ね備えた素晴らしいパッケージだと思います。今までの薬のパッケージにあった懸念点を一つ一つ丁寧に解消していったプロフェッショナルな仕事だと感じました。1番必要な情報が1番必要なタイミングで目に入るように、使う人、利用シーンを想像して配置されています。店頭に置かれる薬のパッケージとしての集大成とも感じられる研ぎ澄まされたデザインだと思いました。
「私の選んだ一品 - 2021年度グッドデザイン賞 審査委員セレクション」とは
2021年度グッドデザイン賞の審査員一人ひとりが選んだお気に入りの受賞デザインを展示する人気企画展「私の選んだ一品」。本年度は約70作品が対象で、「セデス(R)」シリーズはグラフィックデザイナーの木住野 彰悟委員に選定いただきました。
<グラフィックデザイナー 木住野 彰悟委員による評価コメント>
店頭に置かれるパッケージデザインには二つの機能が必要です。販促的情報訴求と、ブランド訴求です。その二つを両立させることはとても難しいのですが、このパッケージはとてもバランスよくまとめているなと感じました。上面のキャッチコピーの大きさ、前面から開けて目に留まる機能コピーの親切さ、制作段階での多くの試行錯誤が目に浮かびます。
<企画展概要>
名称 : 私の選んだ一品 - 2021年度グッドデザイン賞 審査委員セレクション
会期 : 2021年 10月20日(水) - 11月24日(水) 11:00-19:00 会期中無休
会場 : GOOD DESIGN Marunouchi http://www.g-mark.org/gdm/
(東京都千代田区丸の内3-4-1 新国際ビル1F)
料金 : 入場無料
シオノギヘルスケアのESG経営に関して
シオノギヘルスケアは環境(Environment)、社会(Social)、ガバナンス(Governance)に配慮し、社会と共に成長いたします。国連サミットによる国際目標「SDGs(持続可能な開発目標)」の中では、特に「③健康(すべての人に健康と福祉を)」「⑩不平等(人や国の不平等をなくそう)」の2項目に着目し、社会課題を解決するための様々な取り組みを進めています。
シオノギヘルスケア株式会社について
シオノギグループは創業以来140年以上にわたって、人々の健康に奉仕してまいりました。その中で、シオノギヘルスケアは、“常に人々の健康を守るために必要な、最もよいヘルスケア価値を提供する”という経営理念のもと、2016年1月に設立されました。多層的な事業/アライアンスなどによる付加価値でヘルスケア事業の競争力を高め、優れた製品・情報・サービスの提供を通じて健康寿命延伸に貢献いたします。
商号 : シオノギヘルスケア株式会社(SHIONOGI HEALTHCARE CO., LTD.)
会社設立 : 2016年1月15日
会社開業 : 2016年4月1日
資本金 : 1,000万円
従業員数 : 約 130 名(2021 年 7 月現在)
代表者 : 代表取締役社長 吉本 悟
本社所在地 : 大阪府大阪市中央区北浜2丁目6番18号 淀屋橋スクエア7階
事業内容 : 一般用医薬品、医薬部外品、管理医療機器、健康食品などのヘルスケア商品の開発・製造販売
URL : https://www.shionogi-hc.co.jp/
シオノギヘルスケア株式会社
プレスリリース詳細へ