「スマートロジック株式会社」開発の農業用モニタリングシステム
高品質なバラの生産性２割ＵＰ！累計設置数4000台突破！
〜 クリスマスなど繁忙期に入る花農家をサポート 〜

　花き業界は、クリスマスや成人式、卒業式、入学式など、年末から春先にかけて花束の需要が高まる傾向があり繁忙期に入ります。一方で、慢性的な人手不足に悩む農家や、熟練の知識が乏しい若い農家にとっては、安定的に品質の高い商品を供給することが難しい現実もあります。
　さらに農林水産省が令和元年12月に公表した「花きの現状について」によると、ばらの農業経営費に占める燃料費の割合（右図）は31％を占め、燃油価格高騰も大きな課題の一つとなっています。
　このような花き業界が抱える様々な問題を解決したいと、当社は2013年から農業用モニタリングシステムの開発に取り組んでいます。

　当社は、設立以来一貫して、組み込み機器のファームウェアを中心に、ソフト／ハードの開発を請け負っております。その技術を生かし、以前から興味のあった農業に着目し、農業用モニタリングシステム「Agriware」を開発・販売しています。
　このシステムは、温度・湿度、日射量のほか、CO2、土壌水分、風速・風向など、様々なセンサーを接続可能で、それらのデータをクラウドに送り、インターネットを通してパソコンやスマートフォンのWebアプリから、いつでもどこでも確認できます。
　例えば「温度・湿度」センサーによって得られたデータで、適切な温度調節が可能になり、無駄な燃油消費を避け収益性向上の一助にもなると好評を頂いております。既存製品の累計設置数は4000台を突破しました。

　当園では、約３千平方メートル（900坪）の温室で約10品種のバラを栽培しています。病害虫に弱いバラは、葉に露がつくだけで病気になり商品になりません。高い品質を維持して出荷するには徹底した管理が必要で、頭を抱えていました。そんな中、農業用モニタリングシステム「Agriware」を導入してからは、病気にならないバラを確実に出荷出来るようになり、生産性は約２割上がりました。
　さらに、適切な温度管理で燃油消費を抑えられたり、これまで過剰に与えていた水や肥料を抑えられたりと、様々な面でコスト削減につながりました。
　また、夜も自宅にいながらスマホで温室の環境を確認できて体力・精神的にも楽になりました。導入して約８年経ちますが、早くからこのシステムを取り入れて良かったと実感しています。

　多くの農家が儲かっていない。そうした状況を少しでも改善したいと考えています。収益性や生産性を上げるためには、当社のシステムを活用した「リモート管理」がとても効果的な方法です。これまでも、デモ機を貸し出したほとんどの農家が効率良く作業が出来てラクになると、購入してくださっております。日射量などのデータを１年通して計測すると、年間の変化が分かり、そのデータを分析し対策することで、気象状況の変化に強い農業が実現可能です。当社では今後も「農家を儲けさせたい。ラクにさせたい」想いで、積極的にサポートして参ります。