SDGs事例CASE

スズキクリーンオーシャンプロジェクトを始動

これまで継続してきた水辺の清掃活動が2020年に10周年を迎えたことを機に、「私たちに今できること」「スズキの船外機にできること」は何かを考え、スズキは海洋プラスチックごみ問題に焦点を当てた新たな取り組み「スズキクリーンオーシャンプロジェクト」を始動しました。
従来からの取り組みをさらに発展させるべく、このプロジェクトについて3つの取り組みの柱を打ち立てました。

1.水辺の清掃活動を継続し、海洋プラスチックごみを回収する

スズキグループでは、水があることで私たちの生活が成り立ち、また我々のマリン事業も成り立っていることに感謝し、船外機が使用される海、河川、湖沼を中心に、社員及びその家族によるボランティアによる清掃活動を実施してきました。2010年に浜松市の佐鳴湖で1回目の活動を開始し、2回目以降は「CLEAN-UP THE WORLD CAMPAIGN」として世界各国に活動の輪を広げ、これまで参加国は26か国、参加者は延べ8,000人以上に及びます。10周年となる2020年以降も、世界各国で清掃活動を継続し、さらに発展させていきます。

2.船外機や部品の梱包資材からプラスチックを削減する

事業活動から生じるプラスチックごみを削減するため、スズキ船外機の製品梱包資材からのプラスチック削減に向けた取り組みを開始しました。2020年6月生産の一部製品の梱包に代替素材を試験的に採用し、市場評価の確認を進めています。
また、スズキ船外機の純正部品についても、梱包資材に使われているポリエチレン製の袋やフィルム類の一部を紙製素材に置き換え、2020年10月より出荷を開始しました。対応可能な梱包資材を全て代替素材へ置き換えた場合、年間約2.3トンのプラスチックごみの削減を見込むことができます。

3.船外機用のマイクロプラスチック回収装置を開発する(世界初)

正しく回収されずに海に流れ込む大量のプラスチックごみは近年大きな環境問題となっており、さらにそれらが自然環境下で微細に破砕されたマイクロプラスチックは生態系に及ぼす影響が懸念されています。
そこでスズキは、船外機に取り付け可能なマイクロプラスチック回収装置を世界で初めて開発しました。船外機がエンジンの冷却のために大量の水をくみ上げながら走行し、冷却後にその水を戻す構造であることに着目し、回収装置は戻り水用のホースに取り付け可能なフィルター式としました。この装置を取り付ければ、走行するだけで水面近くのマイクロプラスチックを回収することができます。
この装置は2021年からオプション用品として設定し、将来的には標準装備として取り扱うことも計画しています。

「スズキクリーンオーシャンプロジェクト」の推進は、SDGs(持続可能な開発目標)が示す社会課題の解決に向けたスズキの具体的な取り組みであり、スズキ船外機がブランドスローガンに掲げる「THE ULTIMATE OUTBOARD MOTOR(究極の船外機)」を環境面においても追及していく姿勢を表しています。
これら3つの柱のもと、スズキは船外機ユーザーをはじめ、販売店、ボートビルダー、取引先、スズキグループ関係会社、従業員やその家族など、世界中のすべてのパートナーの皆様と力を合わせて、世界中の海をきれいにしていきます。


スズキ株式会社の報告書を読む(CSR図書館.com)
https://csr-toshokan.net/index.php?page=csr_view.pdf_viewer&from=search&csr_id=6158&

スズキ株式会社

URL:https://www.suzuki.co.jp/release/c/2020/1001/

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